そだちのたね Vol.1|雨上がりのミミズ探しから、はじめます

雨上がりの朝、はぐっこの子どもたちが真っ先に向かうのは、園庭の石エリアです。

置いてある石やブロックをそっとはぐると、湿った土の中からミミズや幼虫が出てきます。「雨の次の日は絶対いるから」と、子どもたちはちゃんと知っています。

じっと集中して、気が済むまで何匹も探し続ける子もいれば、パッパッと覗いて「ここにもいた!」「あっちにもいる!」と移動していく子もいます。

探し方も、満足するまでの時間も、一人ひとり全然違います。

大きい子が「このでっかい石の下には、絶対大きいミミズいるよ」と教えてくれると、まだ知らない小さい子は「見せて見せて」と駆け寄ってきます。

一緒に石をはぐってみると、丸々太ったミミズが出てきて、「わあ、すごいね」とみんなで盛り上がる。

このなんでもない場面の中に、はぐっこの保育が大事にしているものが、たくさん詰まっています。

経験と知識がちゃんとつながること。

自分の探求心が満たされるまで、ゆったり関われる時間があること。

知っている子が知らない子に伝え、言葉にして渡していくこと。

異年齢で過ごすからこそ生まれる、こういう瞬間。

これが「育ちの種」です。

はじめまして、園長のかおりい先生です。

このブログ「そだちのたね」では、はぐっこの子どもたちの中にあるこういう小さな育ちの種を、一つひとつ丁寧に紹介していきたいと思っています。

ホームページやインスタグラムでは、どうしても見える部分は表面的になってしまいます。

実際に見学に来てくださった方でも、ほんの一瞬を見ているだけ。

まだ一度もはぐっこに来たことがない方には、もっと伝わりにくいだろうと思います。

本当は、もっと丁寧に伝えたいことがありました。

子どもたちのリアルな会話や、ふとした一場面の中に、どんな育ちの種があって、はぐっこのような環境の中でどう育っていくのか。

卒園して小学校に入学するまでに、どれくらいの力になっているのか。

これは、15年間たくさんの子どもたちと過ごしてきた経験、保護者の方々と向き合ってきた中で得たもの、そして自分自身がいろんな分野で学んできたことが積み重なって、ようやく言葉にできるようになったことです。

ずっと温めていたことが、ようやく形になりそうで、とても嬉しく思っています。

硬い話にはしたくありません。

できれば、クスッと笑えるくらいの軽さで。

子どもたちの世界は、大人には計り知れないほど面白くて、豊かで、広がりがあります。

それを少しでも覗きに行けるような文章を、これから書いていきます。

今、子育てを頑張っているお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんには、子どもたちの世界の面白さを、少しでも一緒に味わってもらえたら嬉しいです。

そして、保育や子育てに携わっていて、今、子どもと向き合うのがしんどいと感じている方にも、届けたい思いがあります。保育も子育ても、本来はとても楽しくて、面白いものです。

真面目に、まっすぐに向き合いすぎているうちに、「こうあるべき」「いい母親でいなければ」「いい保育士でいなければ」と、知らず知らず視点が狭くなってしまうことがあります。

そんなときに、ふっと力が抜けるようなヒントを、このブログからお届けできたらと思っています。

「そだちのたね」、ゆっくり続けていきます。

次回もよろしくお願いします。

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