そだちのたね Vol.2|「いただきます」は一斉にしません

はぐっこのお昼ごはんの時間に、合図はありません。

ご飯の準備が整うと、ずらっと給食が並びます。あとは、おのおの好きな時間に取りに来るだけです。

遊びの続きをやりきりたい子は、もう少し遊びます。

お腹がすいた子は、きれいに手を洗って、椅子を運んで、「ご飯ください」と元気に取りに来ます。

「せーの、いただきます」はしません。

考えてみれば当然のことです。

朝ごはんを食べる時間は、お家によってまちまちです。早く食べてきた子もいれば、ゆっくり食べてきた子もいます。

11時にちょうどお腹が空いているかどうかは、一人ひとり違って当たり前です。

遊びの目処がつくタイミングも同じです。

「ここまでやりきってから次に行きたい」という気持ちは、子どもによって違います。特性のある子は、なおさらそのあたりの切り替えに時間がかかることもあります。

だから、はぐっこでは、その子自身のペースで、その子の「こうしたい」という思いを大事にして、自分で準備に向かえるようにしています。

これが「育ちの種」です。

この形にしてから、ご飯の時間の雰囲気が、一斉に食べていた頃とはまったく違うものになりました。

「あー、お腹減った、食べたい」とやってきて、勢いよく食べて、「おかわりください」と自分からもらいに行く。

「ご飯の時間だから食べなくちゃ」という気持ちで食べるのと、「お腹が減ったから食べたい」という気持ちで食べるのとでは、食への意欲がまったく違います。

苦手な野菜や食べ物も、無理に食べさせることはしません。

時間をかけて、その子のペースで向き合います。

周りのお友達が美味しそうに食べているのを見て、「ちょっと食べてみようかな」から始まり、「あ、食べられた」「意外と美味しいな」というところへ、自然に進んでいきます。

これも、自然の流れの食育だと思っています。

おかげで、はぐっこのご飯の時間は、毎日「美味しい」の声に包まれています。

さて、みなさんのお家のご飯の時間は、どんな様子でしょうか。

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